野球 WBC日本代表を考える2013年02月23日 22:58

今日はテレビでWBC日本代表対オーストラリア代表を
観戦しました。今日の観戦を踏まえ、本大会に向け
これからの展望をしてみたいと思います。

今回のWBC日本代表は、現役大リーガーが1人も
選出されていないのが過去の大会と大きく異なる点です。
率直に言って、日本はかなり苦戦するものと思われます。

代表メンバーについては、投手陣はまずまずの陣容かと思いますが、
野手の人選については、現時点で日本プロ野球界で最強の
メンバーが選出されたのか、若干疑問が残ります。

いつもの辛口で日本代表メンバーについて語ってみましょう。

投手については、NPBメンバーとしては、かなり良い人材が
揃いました。
ただやはり、吉川(日ハム)の怪我が本当に大きい。
沢村(巨人)の代わりに吉川が入っていればかなり良くなった
と思います。
今回の人選で最も疑問に思えたのが沢村です。
読売という人気球団に所属しているから選ばれた、
と言っても過言ではないでしょう。
はっきり言って吉川だけでなく、
武田久や成瀬あたりを差し置いて選ばれる人材ではないと感じます。
(まあ、個人攻撃をする趣旨は毛頭ありません。。。個人的には
 沢村は嫌いではありません。)
投手の人選に関して監督に物申すとすれば、もっと国際試合ならではの
ダイバーシティがあっても良かったのではないでしょうか。
標準的な選手を何人も選んでも意味が無いと考えます。
例えば、衰えたとはいえ変則投法の渡辺俊(ロッテ)や
将来性豊かなアマチュアの大瀬良(九州共立大)や松井(桐光学園)を
帯同させるなどの工夫があってもよかったかなと思います。
(サッカーやラグビーなどでは長期的視野からアマチュアや学生を
 国際大会に帯同させることはありえる手法となっている)

野手では、やはり、3番ショート坂本がネックになっていると思われます。
坂本は確かに悪い選手ではありませんが、守備に課題が残り、
バントも上手とも言えず、日本スタイルであるスモールベースボールには
およそ似合わない選手です。
今日の試合でも、うまいショートならば捌いていたゴロを
普通にレフト前ヒットにさせておりました。

国際大会では守り勝つことが求められると思います。
とはいえ、坂本をチームでなんとか機能させるとなると
ショート以外の不慣れなポジションは全く任せらないのが現実です。
守り合いの大事な試合では、ショート鳥谷、坂本は代打という選択肢も
視野にいれて戦術を練るべきでしょう。
まあ中島(アスレチックス)や川崎(自由契約)が出ていない時点で
今回のWBCでは、決定的な戦力ダウンにならざるを得ないのが
現状でありましょう。

さて、今回のチームは阿部が主軸と考えられますので、出塁率の高い
糸井や内川は阿部の前を打たせ、阿倍の後ろには大砲中田や意外性の
高い長野を置く、といった布陣もおもしろいと思います。

1番ライト糸井
2番セカンド鳥谷
3番レフト内川
4番キャッチャー阿部
5番DH中田
6番センター長野
7番ファースト稲葉
8番サード松田
9番ショート坂本


たらればを言っても仕方ありませんが、
サードに中村(西武)がいれば、5番で決まり。
6番中田、7番長野、8番稲葉という中軸は長打、その後は
しっかりしたつなぎの野球ができるメンバーが揃っただけに
本当に残念です。

さてスワローズの選手は誰も選ばれておりません。
おっとブルペンキャッチャーの相川が唯一選ばれておりました。
しかも今日はブルペンキャッチャーなのに、逆転3点本塁打で
目だっておりました。まあ、これは想定外の話としても、
相川の選出はそれはそれで優れた選出といえると思います。
今回は阿部という絶対的な捕手がいるので、控えは
相川のような地味な裏方系で良いと思います。
他のスワローズの選手は、やはりまだまだジャパンに
選ばれるような力量には達していないと思います。
(まあ敢えて言うと宮本のような燻し銀が
 前回同様統率してもらいたい面はありますが、
 もう年齢的に代表レベルではないのかなと率直に思います)

スワローズも村中や赤川、田中、川端といった若手が伸びて
次回のWBCには是非とも選手されるようになって
欲しいと思います。