青山学院大学 ヨハネスゲッファート教授 オルガンコンサート2012年11月17日 21:42

今日は、ヨハネスゲッファート氏の
パイプオルガンコンサートを聴きに
青山学院大学ガウチャー記念礼拝堂へ
行って参りました。

10月13日に青山学院大学聖歌隊の
定期演奏会に行った際、チラシが置いてあり、
このオルガンコンサートに興味を持ち
行ってみることにしました。
当初妻と行く予定にしていましたが
妻は待ち合わせの時間に現れず、
1人でガウチャー記念礼拝堂へ。

入場無料なのがとても嬉しい。
このような文化的イベントを無料開放している
青山学院大学に感謝です。

コンサートに先立ち、宗教部長のご挨拶と
大学宗教主任より聖書朗読と祈祷が行われました。
さすがにキリスト教系の大学です。

さてヨハネス・ゲッファート教授による
コンサートが始まります。
それにしても、プログラムの何とマニアックな
ことでしょう。

 ①ブルーンス   前奏曲 ホ短調
 ②Cウェスレー  コンチェルト ト短調
 ③SSウェスレー ホルスワーシ協会の鐘
 ④バッハ     前奏曲とフーガ 変ホ長調
 ⑤モーツアルト  ファンタジー ヘ短調
 ⑥Cサンサーンス ファンタジーⅡ 変ニ長調
 ⑦CMヴィドール オルガン交響曲 第6番より第1楽章

私は趣味がピアノで、特にバッハを好んで弾きますが、
それ以外に知っているのはモーツアルトとサンサーンス
(但し名前だけ)だけであり、
他の作曲家は初めて知る人ばかり。
オルガンのコンサートに行くのも初めてで
非常に楽しみな出会いがありそうです。

今、ネットでどんな作曲家なのか調べながら
ブログを書いていますが、ブルーンスはバロック時代の
オルガンの大家、ウェスレー一族は青山学院大学に
ゆかりの宣教師兼作曲家。ヴィドールは20世紀初頭の
オルガン作曲の第一人者のようです。

こうして調べていくと、非常にマニアックと思われた
プログラムも実は青山学院大学オルガンコンサートに
相応しいものになっているというのがとてもよくわかりました。

ガウチャー記念礼拝堂のオルガンの音色は、1曲目で
若干低音が強すぎて、中高音がかき消される場面がありましたが
総じて良く響いていました。若干電子音っぽい音色に感じましたが
オルガンには全く素人なので、これが現代のオルガンの音色
なのかもしれません。

さてやはりバッハの前奏曲とフーガは素晴らしい。オルガンの
大音量で聴くに値する曲でした。何より貴重だと感じたのは
プログラムの曲目解説がゲッファート教授自ら書かれていることです。今まで単に曲だけ聴いて楽しんでいた私も、バッハがこの曲で
三位一体の神を表現しようとしていることなど、曲の背後にある意味
やバッハの想いを知ることが出来、興味深かったです。

そして一番感動したのは最後のヴィドールのオルガン交響曲です。
交響曲ということになっていますがオルガンの独奏曲です。
しかしオルガンの独奏曲ということになっていますが、
聞いてみるとまさに交響曲です。
このどんでん返しと言いましょうか、見たことと感じたことが
2転し、最後にああこれはやはり交響曲だと納得してしまう
自分の心の動きが我ながら面白かったです。

オルガンという楽器が、オーケストラ並みの表現力を備えていると
感じるとともに、ゲッファート教授の技能が素晴らしい。
両手両足すべてを駆使したものすごい動きを見せていることに
驚きました。特に足の左右の動きは演奏しているというより
運動しているに近いものでした。

今日のぶらりでは、オルガンという近そうで遠い世界を
垣間見ることができ、新しい発見と知識が広がりました。
コンサートの後は六本木のVIVIでひとっ風呂を浴びて
雨の中、帰りました。